「このまま働いていていいのか」と転職を考える管理栄養士が、絶対に読むべき本!
キャリアに悩む管理栄養士に、ぜひ読んでほしい本に出合いました。ちょっと心が震えました。
●三好 貴之, 細川 寛将.医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略~未来は、自分で切り拓く~.ロギカ書房,2019
著者のお二人は、作業療法士の国家資格を有していますが、現在は医療・福祉施設へのコンサルティングや医療従事者の教育、キャリア支援などを行っている複業家です。
キャリア・デザインやキャリア実践に関する世界中の研究や知見を紹介しながら、読者のキャリア思考を支援する本です。
ただ、この本がすばらしいのは、第1章から第4章までの各章の初めに、医療従事者のキャリアに関する物語を載せているところです。
理学療法士、看護師、作業療法士、臨床工学技士の4人で、残念ながら管理栄養士は登場しませんが、職種は違えど考えることや悩み、職場環境の問題点は共通するものが多く、思わず感情移入して読み進めてしまいます。
それぞれの物語の後に、それに関連するキャリアデザインの知識がわかりやすく解説されている構成のすばらしさに加えて、医療業界の現在と未来を見通した内容が書かれていることが魅力です。
一般職種向けのキャリアデザイン本であれば、医療業界独特の事情が勘案されていないので、いまいちフィットしない部分もあります。
したがって、医療・介護で働く管理栄養士がキャリアに悩んだら(悩まなくても)、この本を読むといいと思います。また、管理栄養士の管理者を目指している方にとっても必読です。
この本を読んで未来が変わる人、たくさんいそうです。