『めちゃカワMAX!! モデルみたいにキレイになれるっ 栄養&食べ方パーフェクトBOOK』発売です♡

本日、『めちゃカワMAX!! モデルみたいにキレイになれるっ 栄養&食べ方パーフェクトBOOK』が発売になりました。

表紙を見て「少女マンガで栄養?内容は大丈夫?」と思われたあなた、、、

安心してください!大丈夫です!

マンガやイラストがいっぱいで、キラキラしている本ですが、中身は信頼して読んでいただけるものになっています。

本書に込めた思い

主な読者層として小学生高学年女子として、その前後の年齢層にも読んでもらいたいと作成した本です。

「〇〇ちゃんは細くてかわいい」「脚が太いのがイヤ」と見た目が気になりだすお年頃です。しかし、その時期にこそ正しい栄養と食事の知識をもちしっかり食べることが、思春期の発育をうながし、“本当の意味で”きれいになれるのだということを伝えたいと思っています。

自身のこども時代を振り返ったり、摂食障害の患者さんに栄養指導をした経験を思い出したりすると、子どもがもつ食事の知識は、断片的で自分に興味のある(都合のよい)情報に偏っていることが多いです。本書を通してきちんとした知識を体系的に理解してもらえたらうれしいです。

本を制作する過程で注意したことは“食事はこうあるべき”を強く示して、子どもが圧倒されないようにすることです。また、子どもの食は基本的に保護者に依存しているため、子どもの裁量で食生活を修正するには限界があります。さまざまな家庭事情や食環境があることを踏まえて、理想通りの食生活を押し付けるのでなく、子どもが生活環境の中で意識して食べたり選べたりするような提案をするようにしました。

内容のご紹介

本書では、

Part1 体と「食べる」の基本レッスン―として

「炭水化物は太る!?」などの、よくある誤解に応えながら、栄養の基本を系統的に説明していきます。

Part2 食事に役立つ栄養素事典―では、各栄養素の働きや含まれる食品、とるべき量、とり方の工夫などを紹介します。

Part3 キレイと健康をめざす食べ方のルール

バランスよく食べたほうがいいということは知っていても、具体的にどう食べるとよいかを具体的な方法として教えます。朝ごはんの役割、よく噛むこと、腸内環境のこと…どれも説教臭くなくわかりやすく説明しています。

Part4 食のお悩みQ&A―では、この年齢層が気になる疑問に答えています。

伝える仕事について改めて考えていること

これまで、いくつかの出版のお仕事をさせていただきましたが、いずれも「共」編集、「共」監修、「共」著、と頼りになる先生方とご一緒させてもらったものでした。今回は、わたくしひとりで監修をさせていただいた記念の本です。

とはいえ、いつものことながら優秀な編集プロフェッショナルが、構成を考え、言葉を選び、イラストや漫画を描いてくださって、1冊の本に仕上がりました。

私のお話しした内容が、「伝えるプロ」の仕事を通すと想定外の伝わりやすさになります。本を作るお仕事をさせていただく有難さは、その感動がたくさん味わえることです。

科学的な正しさで伝える

大学時代に、健康を維持するために、また病気を治療するために食事が重要な役割を果たすことを知り、栄養学という学問に出会えた幸運をかみしめました。ただ、食事の重要性が広く正しく理解されていないこともわかり、恩師からは「研究をして論文を書いて科学的に食の重要性を伝えなければいけない」と教わって、人生の目標が定まりました。

栄養学は学問としては歴史が浅いこともありますが、食事は文化的要素が強いため、科学として理解する、説明するという土壌がじゅうぶんに築かれていません。科学の一分野として確立し、他の科学分野との共通言語「科学的根拠」で勝負しなければいけない、と強く思ったものです。

その考えは今でも変わりなく、私の行動を決定する礎になっています。研究費をとり、科学的に妥当な手法を使って研究をし、論文を通して発表するという科学の仕事を一生の仕事としていきたいと思っています。

「伝えるプロ」との出会い

しかし、「科学的に正しい」という主張のみだと足りないのではないかとも感じるようになりました。「科学的に正しいかどうか」を尊重するあまり、栄養学を利用する喫食者の方にとって分かりにくかったり、伝えようとする姿勢が足りなかったりしているような気がしてきたのです。栄養学は生活者のための学問だからこそ、なおさらです。

そのようなときに、出版や広告を専門とする方々とお仕事をさせていただく機会に恵まれて、大きな気づきがありました。実は、科学者が出版や広告のプロとお仕事をするうえで初めに感じるのは「警戒」です。伝えやすさを優先して、科学的な正しさが損なわれるのではないかという怖れを抱きます。しかし、一緒にお仕事をさせていただいた方々は皆、科学的な正しさを保ちながら、どうすれば読む人、見る人が興味をもってくれるかを考えて仕事を仕上げてくださいました。そのような経験から、私自身もより「伝える」ことを意識するようになり、最近では、伝えることに関連する書籍をよく読んでいます。「伝える科学者」が次ステージの目標として定まった感じです。『めちゃカワMAX!! モデルみたいにキレイになれるっ 栄養&食べ方パーフェクトBOOK』は、その一つの成果になったと自負しています。

ぜひご一読ください!