「気づく」大学生になる!ー柴田陽子さんへのオマージュ
仕事をするようになってから、人が同じような経験をしても成長が違うのはどうしてだろうと考えるようになりました。1日24時間、1年365日はすべての人に平等に与えられていて、実際に経験できる事柄の数は誰しも似たようなもののはずです。しかし、時間が過ぎるにつれて成長の仕方に差が出るのは、一つの経験からどれだけ学べるか、どれだけ考えられるか、そしてそれを生かせるかなんだと漠然と答えを見つけたような気になっていました。
そんなとき、ご存じ「NHKプロフェッショナル仕事の流儀」でブランドプロデューサー・柴田陽子さんが紹介されていました。柴田陽子さんは、渋谷ヒカリエのレストランフロア、ローソン「Uchi Café SWEETS」、グランツリー武蔵小杉などをプロデュースした方です。美人でおしゃれで、すばらしい仕事の実績があるのに、自然体で謙虚で優しい雰囲気の柴田さんから目を離せませんでした。
その後、柴田さんの著書を何冊か読みました。お嬢様育ちで、新卒後は秘書-という経歴からブランドプロデューサーとして華々しく活躍しているギャップに改めて驚きました。なぜそのギャップが起きたかというと、柴田さんの「気づく」力、「考える」力、「真摯に向き合う」力なのです。おそらく何か特別な資格があるわけではないのに、これらの力で今の柴田さんがあるということを実感しました。
柴田さんにとっては日常の「気づく」という行為を、企業の教育ツールとして作成したことを紹介する本が、”「たった1枚のメモ」でチームが変わるすごいしかけ 会話も売上も2倍になる「気づきプログラム」”です。管理栄養士を目指す学生さんにもぜひ参考にしてもらいたい内容です。
■気づきの例(本書に書かれているものと深津アレンジをまぜています)
- 授業中、先生が同じ方向をずっと見て話しているなと思ったら、前の方に座っている学生がしっかり顔を上げて頷きながら授業を聴いているのに気づいた。あのように聴けば先生も話しやすいと思うし、私もやってみようと思う。
- A先生は、授業で重要なことは3回繰り返して話すことに気が付いた。3回繰り返したことは、漏らさずにノートに書こうと思った。
- Bちゃんは、いつも提出期限に余裕をもってレポートを仕上げている。手帳にうまく締め切り日と取り組む日を書き込んでいるようだ。私は手帳は苦手だけど、スマホのスケジュール機能を活用しようと思う。
- 客としてファミレスにいったときに、店員さんが注文を復唱しなかった。運ばれてきたメニューが注文したものと違っていた。やはり復唱が大切と気づいたので、自分がバイトに入る時は改めて気を付けようと思った。
まとめ
このように、学びの場面でも私生活の場面でも「気づき」はあります。そして、「気づき」をしたうえで、どう行動するのかに結び付けていきましょう。