糖尿病を予防・治療するための食事は、一汁一菜で!Instagram始めました

先日、アメリカのシアトル、フランスのボルドー在住の方をつないだオンラインサロンに参加しました。2地域の多く家庭では、調理はあまり行われておらず、冷凍食品などが広く活用されていることを知りました。また、野菜のとり方は生食(サラダ)が基本であり、いわゆる加熱調理は(特に平日は)ほとんどされないということでした。

日本では、小学校~高校の家庭科で調理を学ぶという非常に恵まれた環境で、一定以上の調理スキルを誰しも身につけることができます。とはいえ、単身世帯では、一人分の調理をする難しさや面倒さにより、外食や加工食品(冷凍・レトルト・チルド食品)や市販惣菜で食事を済ませることも多くみられます。単身世帯でなくても、高齢化や共働き世帯増加の影響などで、家庭での調理の機会は減ってきています

糖尿病の食事療法における栄養指導の教材は、50年以上前から使用されている『糖尿病食事療法のための食品交換表』が中心でした。これは、食品をグループ分けするとともに、80kcalに相当する食品重量が示されており、医師からの指示カロリーに合わせて、各グループから適量の食品を選べるテキストです。しかし、このテキストは、食材から調理するのを前提したものであり、加工食品や外食、総菜を利用する際は当てはめにくいという問題があります。これについては、下記の記事でも書いています。

 もちろん、多様な食生活が認められるべきであるため、コンビニ食や加工食品を使って、いかに健康的な食生活にするかという情報や栄養指導は重要です。と同時に、自炊をする利益を伝える必要もあります。いま、自炊と健康との関係を示した世界の論文を読んでいますが「やっぱりな」と感じています。(この内容については別の記事で紹介します)。

自炊をすると、野菜やたんぱく質を取りやすいですし、脂質や食塩を控える(調整)するのもやりやすいです。もちろん、「完全に自炊にしましょう=外食や加工食品は禁止」などとは全く言うつもりはありませんが、自炊する割合や頻度を少しでも増やしていくことが重要です。

でも、何を作ればいいの?と疑問に思ったり、作るならちゃんとしたものを作らないと!と肩ひじを張ってしまったりする人を手助けするために、一汁一菜での食事作りを提案しています。大学でのゼミ活動で、一汁一菜の型を使った糖尿病食レシピに取り組んでから2年目になります。

そして、その成果をInstagramで紹介しています。日本だけでなく世界の方々に知ってほしいという思いから、英語で発信しています。ぜひご覧いただいて、コメントやいいね、を頂けると嬉しいです(コメントは日本語でも英語でも構いません)。世界中から「いいね」をもらったり、フォローしてもらえたりしてとても新鮮な経験をしています。日本食のよさを伝える機会にもなればと思っています。