治療食レシピ本は、料理が嫌いな人が作ったほうがいいと思う理由

料理(レシピ)本が好きで、気に入ったものがあるとよく買っていました。この数年は子育てと仕事で忙しく、料理作りを楽しむ余裕がなくなったせいか、あまり買っていませんが。

「糖尿病食事療法のための食品交換表 活用編―献立例とその実践」には、糖尿病モデル献立集が掲載されています。

エネルギーが1200~2000kcal、エネルギーの段階別に炭水化物比率が50,55,60%と、細かい段階ごとに献立と料理写真が示されて、とても分かりやすいです。管理栄養士必読の書です。ぜひご一読ください(私は著者ではありません…)。

ただ、気になることが一つあります。

写真で見る料理がすばらしすぎるということです。

この献立集を見た糖尿病患者さんはどう感じるのだろうと気になりました。

「なるほど。これくらいの量をたべればいいのね」

と、合点がいきすぐに食生活に反映させられる人もいるでしょうが、

「こんなにたくさんの品数、食材数を用意できないし、価格の高い食材を使っているし、こんなに手の込んだ料理をする時間はないから無理だわ」

と、食事療法の実践を諦めてしまう人もいるのではないかということ。

治療食の献立集・料理本の著者の多くは、料理が好きか得意なはずです。

著者らにとっては大して難しくない献立が、受け取り手にとっては負担に感じる可能性がじゅうぶんにあります。

提案したいのは、料理の専門家は恥ずかしくて出版をためらうような、簡単な献立・料理本が必要なのではないかということ。

「これならできそう!」と患者さんに思わせることのできる

料理が苦手だったり忙しくて時間がない人のための、超簡単な糖尿病食のレシピ本が必要です!

出版社の方からのご連絡お待ちしています♡