コロナ禍で体重が減ったのは高齢者だけじゃなかった!?

緊急事態宣言が解除されてから1か月程度経ち、徐々に元の生活に近づきつつありますね。

3月、主に4月から始まった「ステイホーム」が人々にどのような影響を与えたかに関して、様々な機関が調査をおこなっているようです。

コロナ禍以前から、高齢者の閉じこもりが、健康に与える影響(以下)が問題視されています。

  1. 閉じこもりによる運動不足や精神的な落ち込みが、食欲を低下させる。
  2. 食事量減少(低栄養)と運動不足により筋肉量や筋力が低下する。
  3. 転倒による骨折のリスクが高まる。(=要介護のリスクが高まる)

筋肉量が低下して不自由になると、さらに外出が不安となり悪循環となりやすいため、地域では高齢者の外出を促す取り組みがおこなわれています。

ですので、コロナ禍によりさらに高齢者の低栄養が進むことが懸念されていました。

さて、その高齢者と対極の存在である、女子大学生はどうでしょうか。

授業内で学生に聞いてみたところ、

  • 食欲が減った人は約3-4割で、増えた人よりも多い。
  • 約3割の人の体重が減少、約4割が体重増加

という結果でした。

もちろん、食欲が増えたり、身体活動量が減ったりした結果として体重が増えた人も4割程度いましたが、予想以上に体重が減った人が多かったです。

適度な活動により適切な食欲があり、食事を食べて運動(活動)をするーというサイクルがいかに大切なのか、そして、それが高齢者に限らないことに改めて気づかされました。

コロナ禍は人々にとってよい経験ではありませんでしたが、そこから得られる知見をこれからの心身の健康管理にいかしていくことが大切だと思います。