天然だし(出汁)が消滅する日も近い!?「だしパック」をよりおいしくする方法

「昆布で出汁を取る」の写真

関西のだし文化で育ったこともあり、だしの香りや旨味をこよなく愛しています。かつお節、昆布、煮干しーそれぞれのおいしさがあります。

以前に茶道を習っていたので、茶懐石をいただく機会もあったのですが、茶懐石では「まぐろ節」を使います。上品で澄み渡った味―究極のぜいたくです。

さて、日常の食事作りにおいては、どのように「だし」をとっている方が多いのでしょうか。

「だしに関する意識調査」(日本出版販売)を見つけました。

毎日だしをとっているのは9%、週に数回を加えると32%。だしをとるのは年に数回以下という方が45%という結果でした。

ここでいう「だしをとる」というのは、かつお節や昆布、煮干しからとる方法のことのようです。

「だし離れ」進行中 特に若年層は顕著

「だし」の取り方を知らない30代以下は3人に1人。

「だし」を取った経験がない人は3人に1人。30代以下は約4割。

漢字で「だし」が書けない人が3割!

お味噌汁にだしが必要だと知らない人も

だしに関する意識調調査、「日本出版販売調べ」2017年11月

だしを取らない理由として60%の人が、だしパックや顆粒だしでじゅうぶんだから」と回答。

多くの方が、だしパックや顆粒だしを使っているのですね。

かく言う私も、普段は「だしパック」を主に使っています。すまし汁を作る時には、かつお節と昆布でだしをとったり、時間のないときに顆粒だしをつかうこともありますが。かぼちゃの煮物など、煮汁の中に食材と一緒にかつお節を入れて煮ることも。

病院で給食管理の仕事をしていたのですが、厨房ではだしパックをメインに使っていました。

その時の経験から、だしパックは、そこそこお値段を出さないとおいしくない と学びました。

スーパーでも、色々な種類のだしパックを買ってみましたが、やはりだしの出方や味が商品ごとに違います。使う具材との組み合わせもあると思いますが、気に入った商品を見つけると食生活が豊かになります。

だしパックがさらにおいしくなる使い方を紹介します。

お鍋に水とだしパックを入れたら、そのまま冷蔵庫へ。そのまま半日ほど置いておいておくと、すでに水は黄金色に。

それを火にかけてだしを抽出すると、しっかりした味が出ています。

朝にこの作業をしておくと、夕方に、だしの効いた最高のお味噌汁が飲めます。ぜひお試しを!