どっちが好き?低炭水化物食(40%E)vs. ふつう(60%E)の献立【写真つき】

日本人の炭水化物摂取量は、総エネルギー摂取量のうち57~58%くらいと報告されています。エネルギーの60%程度を炭水化物からとっているわけです。

「低炭水化物食」や「糖質制限」というのは定義があいまいで、炭水化物の量をどの程度の量まで減らしたら、そのように呼ぶのかが研究者の間でまちまちです。それには、世界中の地域により、平均的な炭水化物摂取量が異なることも影響しています。ちなみに、アジアはそれ以外の地域に比べて炭水化物の摂取量が多いです。

山田悟先生が提唱する「ロカボ(ローカーボハイドレイト;低炭水化物)」は、緩やかな炭水化物制限で、おおよそ40%くらいを目安にされているようです。

40%と60%の食事にどのくらいの食事の違いがあるかを紹介します。卒論生が調理してくれた写真です。

両方とも、エネルギーは約600kcalです。

【炭水化物比率60%】たんぱく質15%、脂質25%

ごはんは、たっぷりですが、ブリの切り身が小さかったり、卵とじの卵は少なめでささみは入っていません。

料理食材重量(g)
ごはんごはん200
チンゲン菜の
中華スープ
チンゲン菜30
 カットわかめ(乾)1
 鶏ガラスープ150
 こしょう0.02
ブリの塩焼き生ぶり50
 10
 食塩0.5
かぼちゃの
レンジ蒸し
かぼちゃ-生55
 マヨネーズ6
ささみと小松菜の  卵とじささ身
 鶏卵・生30
 こまつな60
 にんじん20
 ぶなしめじ20
 かつお・昆布だし75
 こいくちしょうゆ9
 みりん9

【炭水化物比率40%】たんぱく質25%、脂質35%

ごはんが少ない分、ブリの切り身が大きく、卵とじは、卵も多く、ささみも入っていて、ボリュームがあります。

料理食材重量(g)
ごはんごはん110
チンゲン菜の
中華スープ
チンゲン菜30
 カットわかめ(乾)1
 鶏ガラスープ150
 こしょう0.01
ブリの塩焼き生ぶり80
 15
 食塩0.8
かぼちゃの
レンジ蒸し
かぼちゃ-生50
 マヨネーズ5
ささみと小松菜の  卵とじささ身30
 鶏卵・生50
 こまつな80
 にんじん20
 ぶなしめじ20
 かつお・昆布だし100
 こいくちしょうゆ10
 みりん10

■まとめ

さて、皆さんの普段の食事は、どちらに近いでしょうか?

多くのたんぱく質を長期的に摂取する安全性はわかっていないため、たんぱく質は20%を超えないことがよいとされます。

【炭水化物比率40%】の食事は、たんぱく質が25%となっており、20%を超えています。

たんぱく質摂取量は食事によりバラつきがあるため、1食が25%となってもすぐさま問題にはなりませんが、毎食この程度のたんぱく質をとると多すぎるということになります。

このように、炭水化物を減らすと、他の栄養素の摂取量に影響が出るのですね。

ご自身の食生活を振り返る参考にしてください。