就活の勝負を決める!自分客観視力【おすすめ本あり】

大学の教員になって幸せだなと思うのは、やはり学生の成長を感じられるときです。

私の担当する授業は3年生以降なので、3年生になったばかりの学生と「はじめまして」をします。その時点では高校生の面影を残す幼い部分もありますが、夏の学外での実習を経て、ぐっと表情が引き締まります。

その後、4年生になったときには、数段大人っぽい雰囲気になっていきます。具体的には、資料を抱えて教室に入ろうとすると、扉を開けてくれたり「資料を配るのを手伝いましょうか」と学生から声をかけてくれるようになるのです。

それって、「周りが見える」ようになったということなのだと思います。

大人になるって周りが見えること、周りから見た自分に気づくこと、自分を客観視できることなのだなぁ、と改めて感じます。

狭い歩道を複数人で横並びで歩くのが中学生としたら、後ろを振り返り歩道を開けられるのが大人。自分の好きなファッションをする「おしゃれ」に対し、周囲の人に心地よい思いをしてもらうための「身だしなみ」。

自分を客観的にみつめることで周囲の人々との関係性も見えてきて、人間関係も調整しやすくなるように思います。

わたしは就職活動の際に、自分客観視のための「自己分析」というものをやりましたが、いまいちよく分からないまま終えてしまいました。

ところが、以前に読んだ本『メモの魔力』の著者である前田裕二さんは、30冊のノートに自己分析を書いたそうです。

この本には、自分を知るための自分への問いが1000問載っています。

  • 夢についての100問
  • 性格についての200問
  • 経験についての200問
  • 家族・親戚についての100問
  • 友人・知人についての100問
  • 勉強・仕事についての200問
  • 趣味・嗜好についての100問

自分を知ることで、自分の人生の軸をみつけようと前田さんは伝えてくれます。

熱量が多すぎて圧倒されるかもしれませんが、就活生、大学生にぜひ読んでほしい本です。