「損得勘定」で、自分の機嫌を自分でとる
20代の半ばに「上機嫌は大人のマナー」という言葉を新聞のコラムか何かで読んで、妙に納得したのを覚えています。それ以来、いつも「上機嫌はおとなのマナー」を心の片隅においています。
あの言葉って何かの引用だったのかなと調べてみたら、作者不詳のポエム(?)があるようです。
上機嫌でいることは
大人としての最低限のマナー。
不機嫌で許されるのは、子供だけ。
自分の機嫌くらい自分でとろう。
周りのせいにせず、環境のせいにせず、
限りある大切な今を幸せな気持ちで生きよう。
作者不詳
また、ドイツの詩人ゲーテも、
人間の最大の罪は不機嫌である。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
という言葉を残しているそうです。昔から、人々は不機嫌な人に悩まされていたのですね。
さて、冒頭の言葉「上機嫌は大人のマナー」がすっと心に入ってきたのは、私も人間関係に悩んでいたのか、自分の心の持ちように迷っていたのかだったのでしょう。
いくら一生懸命頑張っていても、不機嫌を振りまきながらだと、周りの協力も得られなくてうまくいかない。自分も幸せではありません。
自分を自分で励ましたり、慰めたり、褒めたりしながら、自分の機嫌をとっていると、ものごとがうまくいきやすいです。
機嫌のとり方は趣味でも、マッサージでも、瞑想でも、運動でもいいですが、自分との対話が一番簡単で大切と思います。自分をほめて、認めてあげたり「この状況を~~のチャンスととらえよう」「あの時よりは、いい状態になっているから大丈夫」などと声をかけて自分をノセていくのです。
私は、病院栄養士時代に、栄養サポートチームの立ち上げや運営をするにあたって、いつも機嫌をよくしていることで声をかけてもらいやすいようにしていました。
私が一緒に仕事をしたいのは、上機嫌でなくてもいいので、いつも同じくらいの機嫌で変わらず接してくれるかたです。
不機嫌をまき散らすなんて幼児そのもので、大人なら機嫌よくしているべき、という「べき論」を主張したいわけではなく、機嫌よくしていると色々と「得」なことがあるということを実体験の損得勘定からおすすめしたいです。
私も修業の途上ですが。
ちなみに、不機嫌な人に出会ってしまった時に「反応しない」スキルも重要です。これについてはまたの機会に。