食欲が止まらない悩み、食欲がない悩み

このところ、食欲について考えています。

動物(人間を含む)が食欲を感じることができなければ、食物を探す行動や食べる行動を起こさず、その結果として栄養不良になって命を落とすということになります。

飽食の時代では「食欲が止まらない」「あふれ出る食欲」が問題になり、いかにして食欲を「抑える」かに注目されがちです。

一方、病気になったときには、病気による器質的な問題、サイトカインの影響、心理的な問題などから食欲を失います。

ちょうどよい食欲を維持することが健康の一つの指標ともいえます。

管理栄養士にとっては食欲を抑えたいひと、食欲をあげたいひとに関わるにあたり、この原始的な「食欲」という本能について、さらに知識を深める必要があるように思います。

おすすめの本は『食欲の科学』

早めに夕食を食べたものの寝るのが遅くなった時、お腹が空いて眠れない→寝る前に間食を食べてしまうということがあるのですが、その謎が解けました。

お腹が空いた状態で寝てしまうと栄養不良になり生命の危機が迫るため、食物を探すべく活動する(覚醒する)ようになっているとのこと。

摂食行動と睡眠は密接な関係があり、それには「オレキシン」という物質が重要な役割を果たしている!

まだまだ面白い世界がありそうです!