寿命を縮める「まずい食べ方」のワースト3【世界と東アジアの比較】
最近、食事がいい加減になっているなと気になりつつ、忙しさのために改善できずにいる方も多いと思います。
そんな方に問題です!
次に挙げる15の「まずい食べ方」のうち、最も寿命を縮めるものはどれでしょうか?
- 果物の少ない食事
- 野菜の少ない食事
- マメ科植物の少ない食事
- 全粒穀物の少ない食事
- ナッツと種子の少ない食事
- 牛乳の少ない食事
- 赤肉(牛、豚、羊)の多い食事
- 加工肉の多い食事
- 砂糖入り飲料の多飲
- 食物繊維の少ない食事
- カルシウムの少ない食事
- 魚介類由来のω3系脂肪酸の少ない食事
- 多価不飽和脂肪酸の少ない食事
- トランス脂肪酸の多い食事
- ナトリウム(食塩)の多い食事
答えは、超一流雑誌”Lancet”に掲載された論文から。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団からの経済的支援を受けて、132名の著者と数多くのスタッフで研究された論文です。
タイトルからわかるように、1990年から2017年に世界195国で行われた前向き観察研究のメタアナリシスのデータを使用して、食事の危険性が健康に与える影響を22の地域別に示しています。カラフルで見ごたえがある論文なので、ぜひ↑クリックしてみてください!
冒頭のクイズに戻りますと…
「まずい食べ方」のうち、最も寿命を縮めるもの
正解は
⑮のナトリウムの多い食事 でした!
ちなみに、2位は④全粒穀物が少ない食事、3位は①果物が少ない食事、です。
これは、全世界を統合した結果なのですが、
では日本を含む「東アジア」地域の結果はどうでしょうか。
1位 ⑮、2位 ④、3位 ① と順位は同じです。
しかし、特筆すべきは、死亡や障害調整生命年(*)に影響する割合として、ほかの地域に比べて圧倒的に、⑮ナトリウムの多い食事 が多いことです。
東アジアは、上段左から4つ目。ワインレッド色がナトリウムの多い食事に影響を受けた死亡、障害調整生命年です。
*障害調整生命年: 病的状態、障害、早死により失われた年数を意味した疾病負荷を総合的に示すもの
ナトリウム(食塩)の取りすぎを見直すことが健康への第一歩
料理の味付けを薄くする、食卓に置いてある調味料を足さないーというだけでなく、加工食品に含まれるナトリウムに気を付けましょう。また、市販のお惣菜や外食は味付けが濃くなっています。
外食が続いたときは、自宅でうす味の料理を作るなどができたらいいですね。
減塩のポイントについては、後日ご紹介したいと思います。