高血圧のあなたへ!外食とお家のお食事は、どちらの味が濃いですか?【減塩虎の巻】

「外食とお家のお食事は、どちらが味が濃いですか?」

管理栄養士が対象者の食塩摂取量を推し量るために、使う定型質問です。

対象者が入院患者の場合は「お家のお食事に比べて、病院の食事の味付けはいかがですか?」と尋ねることもあります。

食塩濃度でいうと、外食>病院 であることが多いですが、お家での食事の味付けが

A>外食>B>病院食>C

A, B, Cのどの辺りにあるかを推測したいのです。Aならかなり濃い、Bなら標準的かな、Cなら、すごくうす味に気を付けているなと思うわけです。

さて、ここで、食塩が含まれる食品を考えてみましょう!

  • 調味料グループ(塩、しょうゆ、みそ、ケチャップ、ドレッシング、たれ、ソース等)
  • 加工食品グループ(パン、うどん、そうめん、魚介練り製品、肉加工品、チーズ等)

厳密にいえば、食塩を構成している「ナトリウム」は、未加工の牛乳や肉、魚にも含まれているが、ここでは触れないことにします。

調味料グループの摂取量が多いのは、料理にしっかり味を付けたり、食卓でさらに調味料を加えたりする習慣がある人です。

意外によくいらっしゃるのが、味付けは「減塩醤油」や「減塩みそ」を使って、ごく薄味にしているのに、加工食品をたくさん摂取していて、そこに含まれている食塩を無意識にとっている方です。

「麺類は塩分多いですよね?スープを残すようにしています」

とおっしゃいますが、麺にも食塩が含まれていますので(そばは無塩)、麺類をよく食べる方は食塩摂取量が多くなりがちです。

サンドイッチも、ハムやチーズの加工品をはさみ、有塩バターやマヨネーズを使っているので、食塩量が多くなります。

その点、病院食は、加工食品の使用量はそれほど多くないので、限られた食塩量でもしっかり味付けができるのです。

私は、納豆のたれを4分の1程度しか使わないようにするなど、調味料の使い方に気を付けていますが、それ以上に加工品の使用に気を付けています。

皆さんも、スーパーのかごに入っている食材のなかに、加工食品グループが多くないか気を付けてみてくださいね!