新星出版社から『新 栄養の教科書』発売です!
ついに!『からだ・健康・食べ方を科学する! 新 栄養の教科書』ができあがりました。
一般の方向けに栄養学をわかりやすく、かつ詳しく解説した本です。
新しい「一般向けの栄養学の本」です
「一般向けに栄養学をわかりやすく解説した本」は数多く出版されていますが、この本は「教科書」という名の通り、しっかり勉強したい方向けの本になっています。
1年前に出版企画の提案をいただいたときに、まず類書の分析をしました。
15冊に目を通した結果、多くは栄養素や食品の解説を中心とし、それに症状に合わせた栄養摂取の方法や今話題となっている栄養関連のキーワードの解説を加えてある構成が多かったです。
もう一つ、一般向けの栄養学の本は、専門家が「監修」となっていることが多いことにも気づきました。
ご依頼として、専門家自身が「執筆」するとのことでしたので、それならば、類書にない新しい本を作りたいと考えました。
そこで、以下のポイントを押さえることになりました。
1.身体がどのように栄養素を代謝して利用していくかについての説明をしっかり入れる。
体の構造や働きをしっかり理解し、栄養代謝についても分かりやすく説明すること。また、食欲を調整する仕組みや睡眠と食事との関係など、栄養を理解するうえで重要となる体の機能(生理機能といいます)をしっかり伝えたい。ことが、重要だと考えました。
2.私たちは栄養素を食べているわけではなく「食事」を食べているわけですが、食事をどう食べれば、栄養素を満たすことができるのかという「食事学」をしっかり書きたいと思いました。
そこで、栄養素の解説(②章)の前後に、①章:体が栄養素を利用する仕組みや健康のことがしっかり書かれてあり、③章:じゃあ、どうやって食べればいいのという食事・食べ方の解説を充実させた本にすることになりました。
そのような本格的な内容にもかかわらず、ページデザインが美しく、イラストも多い本書は、「一般向けの栄養学の本」というジャンルで唯一無二の本だと自負しています。(1年前に類書分析をした後も、定期的にチェックしてほぼ全て目を通しています)
こんな方にぜひ読んでいただきたいです!
✓人生100年時代の健康資産を増やしたい方
✓栄養学についてしっかり学びたい方
✓健康的に体重を落としたい方
✓お仕事で栄養学の知識が必要な方(健康関連企業など)
✓栄養士・管理栄養士・保健師・薬剤師などの専門職の皆さま
などにぜひ読んでいただきたいと思います。
栄養学をきちんと、でも、親しみやすく
栄養学の情報は、「豆知識」や「雑学」として消費されることがよくあります。ふわふわとした栄養の知識を持っているけれど、実際にはその情報を健康管理に役立てていないーということが起こります。
ですから、きちんと書いて、役に立つ情報を伝えたいと心掛けました。その例として、できるだけ具体的な食べ方の方法を量の目安を添えて書くように努めました。
私が主に担当した3章では、栄養価データや食事の工夫点など細かい情報がしっかり詰まっています。
このように「きちんと」書こうとすると、難しすぎる本・マニアの本になってしまう危険がありました。
そこを、編集者さんが、上手に情報量を調整してくれ、イラストやレイアウトを工夫して見やすくしてくださいました(そのプロの技に何度感嘆したことか)。
さらに「導入のページ」で、栄養学を身近に感じてもらう工夫があります。編集者さんが考案してくださったページで、この本でどんなことを伝えたいかというメッセージが美しいイラストとともに展開されています。とても大切なことが書かれているので、このページだけでも読んでもらえると嬉しいです。
(Amazonで一部のページが紹介されています。クリック📖)
このように、「きちんと」と「親しみやすさ」を両立しながら栄養学を解説することができたのは、共同執筆をしてくださった大久保研之先生や編集者さんをはじめ、本づくりに関わってくださった全ての皆さまのお陰です。心より感謝申し上げます。
この本がたくさんの方の健康や幸福、毎日の生活の豊かさにつながりますよう心から願っています。