自炊者増の今 レシピ投稿サイト利用で気を付けること

新型コロナウィルス感染症拡大予防のため、外出自粛が続いています。

栄養管理の面では、自粛生活のストレスから

  • 気晴らしに食べすぎて、また運動不足もあり、体重が増加する。
  • 気持ちが落ち込み、食欲が低下して、体重が減る(低栄養となる)。
  • 頻繁に買い物にいけない、馴染みのお店に行けないことから、手軽なインスタント食品などの摂取が多くなる。

などの、食生活にマイナスの影響があることが気になります。

一方で、自炊を増やすチャンスとも考えられます。特に、20~30代の、これまで外食に頼りがちだった層が、料理を始めるきっかけになっているのではないでしょうか。

管理栄養士養成課程の学生たちも、大学への通学と授業と課題に追われて、普段は自宅で調理をする時間をとりにくいという問題を抱えていましたが、休校期間中に調理をする機会が増えたようです。

管理栄養成課程の学生は別にして、新型コロナウィルス感染症拡大が自炊をするきっかけになった人は、料理の方法をどのように調べるのでしょうか。

気合を入れて料理本を購入ーというひともいるかもしれませんが、多くの方はインターネットでレシピを検索しそうです。

レシピを検索すると、レシピ投稿サイトのレシピが上位に表示されます。

一般の方が自慢のレシピを紹介するサイトは、個性的であり、また試しに作った人からのフィードバックもあり、とても楽しいです。私も利用することがあります。

しかし、気になることがあります。

味付けが濃いものが多い!!

夫が料理をし始めたころ、レシピ投稿サイトを参考に作ることが多かったのですが、仕上がってきたものの味が濃い。

「レシピ通りに作ったけどなぁ?」と不満そうですが、子どもが食べられないときもあるくらいです。

豚の生姜焼きのレシピを例にとると、通常の調味料の2-3倍が使われていることがあります。

うす味派の私にとっては「一般的な味付けはこんなに濃いんだ」と知る機会になりますが、この味付けを標準とされると、日本の減塩は、ほど遠いなと悲しくなります。

もちろん、ちょうどいい味付けのものもありますので、見極めが大事なのですが、それが難しい。しかし、以下の知識をもっていると、このレシピの味付けが濃いのかどうか、煮詰めると味が濃くなりすぎるかどうかが推測できます。

食塩の摂取目標量が 男性で7.5g/日未満、女性で6.5g/日未満であること。

しょうゆ 大さじ1杯(18g)の食塩量が 2.6gであること。

塩 小さじ1杯 6gであること。

インターネットでレシピを探す際は、個人が載せているものよりも、企業や料理研究家が監修したものが安心です。

自炊の習慣をつける好機に、よいレシピに出会えますように!