管理栄養士としての就職活動中の学生必見!病院に向いているのは、どんな人?
管理栄養士の職域
管理栄養士の職域はとても広いです。
大きく分けると、給食管理を伴う職場とそうでない職場があります。
(1)給食管理を伴う職場:病院、高齢者施設、福祉施設、保育所、小学校、社員食堂など
(2)給食管理を伴わない職場:(入院病床のない)クリニック、保健センター、保健所、調剤薬局、ドラッグストア、歯科医院など
まず、給食管理に関わりたいか、そうでないかで(1)または(2)になります。
管理栄養士の職域としての病院
給食管理をおこなう(1)のなかでも病院の勤務は「もっとも大変」と認識されていることでしょう。
私が新卒で病院に勤めたときも、上司と先輩から「なんで小学校を希望せんかったん?笑」と言われたくらいです。
給食管理については、1日3食+間食、365日食事を提供し続けなければいけません。また、入退院や食種の変更が頻繁にあるので、食数管理や発注、調理も負担が大きいです。
臨床栄養管理についても、栄養指導内容が多岐にわたりますし、患者さんについても他職種にしても関わる人がとても多いので、臨機応変に対応したり調整したりする能力が必要です。
病院管理栄養士に向いているのは・・・
急性期病院と慢性期病院でも大きく異なり「病院」と一括りにはできないので、ここでは急性期病院を想定していきます。
①専門的な知識、技術が高い
医療知識は日進月歩であり、昨日までの常識が今日の非常識ということはよくあります。学び続けるアンテナを持っていて、他者から教えを乞うことができる人がよいでしょう。
②業務処理能力が高い
食事の変更や患者さんへの対応は突発的なことが多く、予定調和ではいかないことに対して適切に処理できる力が必要です。入居者があまり変動しない高齢者施設とは違って、業務内容に日々変化が大きいのが特徴です。
③適度な共感度をもつ
患者さんに寄り添うことのできる共感力は必要ですが、共感しすぎて自身がしんどくなってしまうと仕事を続けることができません。「患者さんの力になりたい」と思い、自分にできるベストのことをしていくのだ、という気持ちが大切です。
④トラブルへの耐性がある
患者さんや他職種とのミスコミュニケーションが起きたときに、それに対応して解決し、解決後は切り替えることができる力が不可欠です。
病院管理栄養士のやりがい
病院の栄養部門では、日々さまざまな問題が起きるので、それに対応しているうちにあっという間に1日が過ぎていきます。そのようなあわただしい業務の中で、患者さんの食事療法がうまくいって良い結果が出たり、患者さんからの感謝をいただいたりする感動があります。
大変さも大きいけれど、達成感や充実感も大きいといえるでしょう。
学生の皆さんが、自分の能力が生かせる職場を見つけられるよう応援しています!